大好きな作品をいつでも身近に感じていたい。
だけど公式で出ているグッズは、キャラやキャラ名がすぐに分かるので、日常生活で持ち歩きにくい……。
という悩みを抱えたこと、一度や二度では無いと思います。
「オタクだと指差されず、さり気なく持ち歩きたい」「分かる人には分かるけど、見た目は普通のアクセサリーに見えるものが良い」という人に人気なのが、キャラクターや作品をイメージして作られた「イメージアクセサリー」です。
あまり公式では取り扱うことが少ないジャンルなので、ハンドメイドする人が多く、TwitterやInstagramなどを覗いてみると「#(作品名)手芸部」のハッシュタグで、各自が作ったイメージアクセサリーを見ることができます。
素敵な作品たちを見ていると「自分も作りたい!」と思ってしまいますが、実際にどのように作れば、自分だけのイメージアクセサリーが作れるのでしょうか?
今回は「モチーフとなるパーツを組み合わせて作るタイプ」の作り方を紹介したいと思います。
モチーフを考える
使うもの:パーツ、チャーム、プラ板
例:名前、誕生日、好きな物、服装、身に着けているもの、イメージ
「キャラや作品のイメージに合うアイテム」を、まず考えます。
アイテムによっては、アクセサリーパーツとして無い場合も考えられるので、連想ゲーム並に色々と思い浮かべてみましょう。
▲キャラのイニシャル、次男の「2」、それっぽいイメージで選んでみました。
色を考える
使うもの:ビーズ、石、カラーパール、リボン、タッセル
例:髪、目、肌、服装
基本的にパーツやチャームは「金」「金古美」「銀」の色合いしか無いので、差し色も考えます。
キャラクターによっては既にイメージカラーがある場合も多いので、キャラクターのカラーに合う色を探してみましょう。ちょっと色違いを揃えてみて、グラデーションにするのも良いですね。
▲キャラのイメージカラーが「青」なので、原作と似た色&同系色をチョイス。
イメージに合う材料を揃える
「イメージアクセサリー作りに、こういうのが使えそう」と目星を付けたら、実際にアクセサリーパーツを扱っているお店に、自分のイメージ通りのパーツがあるかを確認します。
私は関西在住なので、貴和製作所/Parts Club(パーツクラブ)/ブルックリンチャームあたりを良くチェックしています。
貴和製作所とParts Club(パーツクラブ)では、オンラインショップもあり「自分が欲しいパーツが売っているかどうか分からない」という時に、現在発売されている商品を確認できるのが便利です。
定番商品以外のパーツは商品の入れ替わりが意外と激しいので、気に入ったパーツがあれば、キープしておくことをおすすめします。
無ければプラ板で自作する手も
「欲しいパーツが、どこを探しても見つからない」という場合は、プラ板で自作する手もあります。
プラ板とは「透明なプラスチックの板」のこと。
オーブントースターで焼くと、縮み上がって固くなる性質を活かして、絵や模様を描いたり、色を付けたり、好きな形に切り取ったりして、自分好みのパーツを作ることができます。
プラ板を利用したアクセサリーは「プラ板アクセサリー」として、ハンドメイドの1ジャンルとして根強い人気があります。
Youtubeやニコニコ動画などでは、プラ板アクセサリーの作り方を紹介している動画が数多く挙げられているので、作る際の参考にしてみて下さい。
アクセサリーの形を決める
パーツの種類や大きさ、数によって、それに似合うアクセサリーの形態が異なります。
「どんなアクセサリーにするかは決めていないけど、とりあえず何か作りたい」という場合は、まずは手に入ったパーツを活かして何が作れるか?を考えてみましょう。
パーツを組み合わせて作るアクセサリーであれば
- イヤリング、ピアス
- ネックレス
- セーター留め
- かんざし
- 帽子留め
- ブレスレット、アンクレット
- バッグチャーム
- キーホルダー
あたりが普段使いしやすく、作りやすいでしょうか。
私は普段からアクセサリーを身に着ける習慣があまり無いので、今回はミニカバンに着ける用の「バッグチャーム」を作ってみることにします。
実際に作ってみる
パーツを繋げて作るアクセサリーの場合「丸ヤットコ/平ヤットコ/リッパー」は必要不可欠。
アクセサリーパーツを取り扱うお店によっては、購入したパーツでアクセサリーを作る用のスペースと工具を貸し出してくれる所もあるので、工具を持っていない人でも気軽に作れます。
後はパーツに応じて「丸カン、Tピン、9ピン、チェーン、留め金具」を用意します。
特に注意したいのが「丸カンの大きさ」。
使うチェーンやパーツによっては、丸カンのサイズが大き過ぎる/小さ過ぎるで、入らない場合があります。
迷った時はお店の人に「このチェーンとパーツを組み合わせたいのですが、適した大きさの丸カンorCカンはどれですか?」と相談してみて下さい。
必要なものが揃ったら、後はひたすら「どうすれば良い感じに作れるか?」を考えながら、手を動かします。
【ミニカバン用のバッグチャーム】
材料
カニカン ゴールド:2個
スカシパーツ 花六弁 約22mm ゴールド:1/2個※
スワロフスキー・クリスタル #6010 アクアマリン :1個
十字架:2個
コットンパール ゴールド:2個
パール:2個
スワロフスキー・クリスタル #5000:2個
イニシャル「M」:1個
イニシャル「K」:1個
スワロフスキー・クリスタル #5000 カプリブルー:3個
チャーム ナンバー「2」:1個
リボン(水色)22cm:1本
チェーン約30cm:1本※
丸カン小:8個
丸カン大:1個
※花六弁をリッパーで半分に切り、ヤスリをかけたものを使用。
※今回はカニカンがチェーンの輪で留められるタイプを使用。
アクセサリー作りの参考動画
あくまでも「自分で楽しむ範囲」で。著作権には要注意
今回紹介したキャラモチーフのイメージアクセサリーの作り方は、あくまでも「自分で作って使って楽しむ」ことを前提としています。
特に「アクセサリーに、キャラクターのイラストや名前、作品のロゴやマークを入れる」という場合は、個人使用の範囲内であれば大丈夫(公式から黙認されやすい)のですが「ファンアートを越えて、不特定多数の人に売る」となると商業利用と見なされて、著作権侵害になる可能性が高まります。
この手の話はなかなか線引が難しい所ではありますが「公式の迷惑にならないよう、個人の範囲内で楽しむ」という意識を忘れないようにして下さい。それでは良い制作を。
(書いた人:昼時かをる)