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売上と集客アップに繋がらないなら店舗ブログは書くな。ユーザーに役立つ記事を書く為の6つのコツ

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企業や店舗がブログを書くメリットには、大まかに「売上や集客アップの可能性が増える」「企業やお店の好感度や信頼性が上がる」の2つがあります。

しかしながら私はWebライターという仕事柄、色々なお店のブログを見ていると「もう少し内容を変えた方が良いのでは?」「このブログ記事を読んでも来店する気が起きないな」と思うようなブログと出会うことが少なくありません。

せっかく「ブログで良いお店のイメージを作ろう」と思っていても、実際は逆効果だったら……?時間も手間も非常にもったいないことですね。

今回は「どのような記事を書いたら、色んな人に読んでもらえるのか。集客アップに繋がるのか」と悩む店舗ブロガーさん向けの記事の書き方のコツを紹介します。

店舗ブログの書き方

  • 検索キーワードを意識したタイトルを付ける
  • ユーザーの求める情報だけを提供する
  • 初心者の人でも分かりやすい言葉で書く
  • 定期的に更新する
  • 量よりも質を重視する
  • 質の低い記事を削除する覚悟も必要

検索キーワードを意識したタイトルを付ける

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利用者が探している情報を記事タイトルのキーワードとして入れることで、Yahoo!やGoogleで検索した時に上位表示されやすくなります。

あまりにもSEO※を意識し過ぎるのも考えものですが、大抵の店舗ブログのタイトルを見ると「検索キーワードを一切意識していない」ものが目立ちます。

例:「GW前半スタート!」「週末」「写真でキーホルダー作れます」「今日のお出かけ」「スタッフで新しい○○○に挑戦」など。

元々一定数以上のアクセス数がある知名度の高いブログならば、それでも良いかもしれません。

アクセス数やPV(ページビュー)数が、ほとんどゼロからのスタートだったり、集客アップを目指すのであれば、ある特定のキーワードで検索した時や、実際にブログを見付けた時に「記事をクリックしたくなるキーワードやブログタイトルになっているかどうか」を意識してみると良いと思います。


※SEO……検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称。
検索結果でより上位表示されるようにサイトを構築したり、記事を公開したりすること。

ユーザーの求める情報だけを提供する

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集客目的で店舗ブログを書く場合は、特に必要なこと以外は書かない方が良いを意識する必要があります。

私(≒ユーザー)が店舗ブログを読む理由は、主に3つあります。

1.どのような商品、サービスを提供しているのか具体的に知りたい。
2.現在も営業しているかどうか、来店予定日が休業していないかの確認をしたい。
3.自分が来店して大丈夫かどうか、店や客の雰囲気を知りたい。

例えば「店舗と直接関係のない内輪の話、趣味、観てきた映画、日々の雑感」などに関しては、私にとって必要な情報ではないので、何記事も書かれていても意味がないのです。

私が読みたい、書いて欲しいのは「読んで役に立った。是非とも機会を作って行きたい」と思わせるような内容です。
「自分が言いたいこと」ではなく「読者が知りたいこと」を書くという姿勢は、実際の接客とそう変わらないと思います。

できればお店やその商品に関して詳しい人、愛してやまない人が書いた方が、記事の質はより上がりますし「こんなに熱心にブログ記事を書ける人がいる店なら、行ってみたいな……」という来店の動機付けにもなります。

【お店に関すること】
・取り扱い商品の具体的な使い方、活用方法、コーディネート例の紹介。
・人気メニューをランキング付け。
・スタッフが実際に使ってみた、食べてみた際の体験談。
・新商品と既成品との違いをレビューする。

【営業や売上に繋がる趣味・ライフスタイル】
・カメラ店の場合、趣味でコスプレを行なう店員の「スタジオ撮影を行なう際に、最も使えるカメラ」を紹介。
・小さな子どもがいるスタッフが書く「なぜ当店は子連れの来客が多いのか?」子育て世帯が利用しやすい独自のサービスを説明。

【一見さん(初心者)の不安を無くすもの】
・店外、店内の様子やスタッフの雰囲気が分かるもの。
・お客様の声、どのような人が来店しているのか?を紹介。
・予約から来店、施術、支払いまでの流れ。
・他店舗よりも値段が高いor安い場合「なぜ当店の料金は高いor安いのか?」を説明する。
・(お店の場所が分かりにくい所にあれば)Google Mapsや写真を使ったアクセス方法。
・施術や利用した際のBefore/Afterを写真付きで紹介。
・良く質問される内容をQ&A方式で事前にブログでお知らせ。

【お店周辺の他店舗やイベントの紹介】
別のお店やイベントに関して検索した人が、記事を読んだ際に「ブログを書いているお店が近くにあるなら、行ってみようかな」と思う動機になります。できれば自分のお店と関連付けれそうなお店やイベントを紹介した方が、親和性が高くなるのでおすすめ。

・コーヒーショップのブログで、近くの美味しいケーキショップを紹介。
「○○○店で1番人気のティラミスには、当店のエスプレッソがベストマッチ!テイクアウトもできるので、宜しければ帰りに寄り道してみて下さい」……という宣伝もできます。

【専門店だからこそ書けるようなお役立ち情報】
元々店舗自体にネームバリューがない場合「専門店だからこそ書けるようなお役立ち情報」は、効果的な手段だと思います。

多くの人が悩んでいたり、解決したいと思っていたりすることにマッチした記事を書けば、その分多くの人からのアクセスが見込める他「今度、近くに行った時、利用してみようかな」「どこのお店に行こうか悩んでいたけど、ここなら良いかも」と、来店するきっかけ作りにもなります。
・コーヒー専門店のスタッフが教える、ドリップコーヒーをより美味しく作るポイント4つ
・【動画】整骨院の院長がおすすめする、1分で腰痛が改善するストレッチ方法
・セミナーや研修会で学んだ、一般の人にも読んで為になるような最新技術や知識を分かりやすく紹介。

無理に自分のお店の名前をタイトルに入れず、記事の最後の方にちょこっと紹介するくらいに留めておけば嫌らしさが無いです。


有名人のブログや、一般人でも著名なブロガーであれば「その人が行なったこと」「考えていること」に価値がありますが、ビジネス向けの店舗ブログで「週末は○○○さんの誕生日を祝いました」と書かれても( ´_ゝ`)<別にそんなのどうでも良いから、私の欲しい情報をくれ)と思う訳です。

初心者の人でも分かりやすい言葉で書く

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店舗ブロクを書く際、どうしても専門用語を使う機会が出てくると思いますが、多くの人は「その業界の専門用語」を知らない状態で、記事を読み始めます。

たとえ書かれている内容が他のブログと同じでも「より読みやすい」「より分かりやすい」など、書き方や表現で差別化を図ることで「この情報が欲しい時は、このお店のブログを読もう」という動機付けにもなります。

例えば、私が洋裁をする際に良くお世話になる手作り服の作り方と型紙USAKOの洋裁工房というサイトがあります。このサイトでは難しい洋裁用語をなるべく使わずに、洋服や小物の作り方を説明してくれるので、洋裁初心者の入門サイトとしては非常に使いやすいなと常々思っています。

ちなみにブログタイトルも「おすすめ商品」「ご案内」だと、記事に何が書かれているか分かりにくいですよね。
「暑い夏を快適に過ごしたい人へ!新商品ひんやりマットのおすすめポイント3つ」「【ご案内】2015年GW期間中はポイント3倍!雑誌掲載アイテムも再入荷」というように分かりやすく具体的、ネタバレ的に書いた方がクリックする率は高まるはず。

定期的に更新する

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企業ブログやTwitterなどのSNSを見ていると、最終更新日が去年や一昨年になっている場合も多いです。

そのようなブログやSNSを見かけると「多分、途中で更新が飽きたのだと思うけど、もしかして、閉店した?」「このお店、流行ってないのだろうか……」「来店しても大丈夫?」と不安に感じることが結構あります。

店舗情報と全く関係ないことを延々と投稿しているブログとは、また違った不安感を覚えてしまいます。

どれだけ忙しかったり、書く内容がなかったりしても、月に2~3回はブログ記事を投稿するか、TwitterなどのSNSでこまめに生存?確認をした方が、ユーザーへ安心感を与えてくれます。

また最初に更新した時から、何回か修正や訂正を行なっている場合「公開日と最終更新日」が記載されていると「あぁ、この情報は新しいから信頼できそうだな」と思ってもらいやすいです。

例:
公開日:2011年3月2日 
最終更新日:2015年4月10日

量よりも質を重視する

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サイト運営の方向性としては、今の所「数重視」と「質重視」が二強です。

数重視……NAVERまとめ、Nanapi、2chやTwitterまとめ系、バイラルメディアなど
質重視……ウェブライダー、All Aboutなど

店舗ブログを任されている人の中には「毎日の実務が忙しくて、ブログをなかなか更新する時間がない」という場合が多いと思います。

そのような時は無理に内容の薄い記事を量産するよりも、週に1回または月に2~3回、きっちり質の高い記事を投稿した方が、SEOやブログを読むユーザーにとって好ましいことです。

ユーザーが探している情報を提供する
サイト内、特にホームページで質の高いコンテンツを提供することが、最も重要です。サイトを訪れるユーザーにとって有用な情報が含まれていれば、サイトの人気が上昇して他のサイトからリンクされるようになります。情報に富んだサイトを作成するには、それぞれのページでトピックをわかりやすく正確に記述します。ページを検索するときにユーザーがどのような言葉を入力するかを考慮して、その言葉をサイトで適切に使用します。

Google と相性の良いサイトを作成する方法 - ウェブマスター ツール ヘルプ

1記事の文字数が少な過ぎたり、内容の質がイマイチだったりすると、Googleから評価されず、特定のキーワードで検索をした際に上位表示されにくくなります。また上位表示させようと、キーワードを乱用するのもNG。読んだ時に不自然さがない程度に入れ込むのがコツです。

1記事あたりの適切な文字数に関しては諸説ありますが、私は「2,000文字以上」が妥当な線かなと思います。

質の低い記事を削除する覚悟も必要

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1つのブログに質の低い記事が多ければ多いほど、サイト全体の評価に影響を与えます。

「質の高い記事を多く投稿するようになって3ヶ月以上経つのに、なぜかアクセス数が少ない」という場合、質の低い記事が足を引っ張っている可能性があります。

Googleの評価基準で言うと「質の低い記事=Googleにインデックス(登録)されていない記事」です。
「site:サイトのURL」で検索を行なった際、表示されている記事が「インデックス(ある程度、評価)されている記事」と判断できます。

既にある記事を削除するのは、結構ハイリスクなので、無理に行なわなくても良いかもしれませんが、あまりにも内容が無いような記事や店舗ブログとして不必要な記事が多く投稿されていれば、削除したり内容を大幅に改善したりした方が、利用者の見やすいブログを作る際の一つの手段だとは思います。

いかがでしたか?

ただ何となく日々の日常や新商品に関する記事を投稿するだけでは、ブログ運営はプラスに働かず、むしろマイナスに傾く可能性もあります。

「自社ブログを訪問した読者が求めている情報は何か?」
「どのような内容を書けば、より多くの人に読んでもらえるのか?」
「ユーザーとGoogleに評価されるような質の高い記事を書く」

を意識することで、より良い店舗ブログになると思います。

(書いた人:昼時かをる)

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