京都のオフィス街・繁華街である烏丸四条からほど近くにある「コワーキングスペース小脇」。
2011年3月に京都初のコワーキングスペースとしてオープン後、今年で4周年を迎えました。
前々から気になっていたものの、実際に利用するのは今回が初めてでしたが、感想を一言で表すと「思っていた以上に良かった」です。
烏丸駅・四条駅から徒歩5分
コワーキングスペース小脇(Cowaki)は、烏丸駅(阪急)と四条駅(京都市営地下鉄)から徒歩5分。
住所の「高辻通新町西入岩戸山町」の名前通り、高辻通(たかつじどおり)と新町通(しんまちどおり)が交差した西側にある商業ビルの3階にあります。
ファミリーマートの真上にあるので、通りさえ間違わなければ、特に問題なくたどり着けると思います。
近くには宇治拾遺物語に前身社が登場する商売繁昌にまつわる「繁昌神社(繁昌の宮)」や、菅原道真の生誕の地とされる「菅大臣神社」もあります。
「オフィス街」と「歴史を感じるスポット」が混在しているのは、何とも京都らしさを感じますね。
小脇への行き方
1.四条烏丸の交差点に出たら、南にまっすぐ進みます。
2.下京警察所を越したすぐの通り(高辻通)を右に曲がります。
3.そのまま進むと右に「繁昌の宮」、左に「京都文化協会」が見えてきます。
4.高辻通を入って2本目の通りが「新町通」。ファミリーマートがあるビルにコワーキングスペース「小脇」はあります。
5.ファミリーマートのすぐ脇に入り口があるので、後は階段を登って3階へ行くだけ。
公式サイトには「駅から徒歩5分」とありましたが、訪れた日が雨で足元が悪かったり、途中で信号に引っ掛かったりした為か、実際には10分ほどかかりました。
小脇を初めて訪れようと思っている人は、なるべく時間に余裕を持った方が良さそうですね。
設備
小脇が入っている商業ビルの外観があまりにも古かったので、正直「え、ここ、利用して大丈夫なの……?」と不安に思っていたのですが、2011年3月にオープンの新しいコワーキングスペースなので、内観は普通に綺麗です。
土足厳禁。
入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えます。
主な設備は以下の5つ。
- メインのワークスペース
- カウンターキッチン
- 休憩室
- 応接室
- 男女兼用のトイレ(2室)
無料Wi-Fi&電源席完備のワーキングスペース
机5台、椅子19脚。机ごとに2または4つの電源コンセントが付いています。
個室無しのオープンスペースで、席は固定化されておらず、空いた所で自由に作業できます。
ゆったりとしたBGMが流れており、他に聞こえるのはパソコンの操作音や車が通る音くらいで、基本的にかなり静か。
訪れた日は暑くもなく寒くもなくという気温で、室温管理は「窓開けっぱなし&扇風機を回す」でされており、午前中に冷房がガンガンに効いた喫茶店で凍えるように作業していた私にとっては、かなり過ごしやすい環境で仕事ができました。
コワーキングスペースに欠かせない無料Wi-Fiも完備。
途中で接続が切れたり、ネット回線の遅さを感じたりすること無く、スムーズに利用できました。
ちなみに下の階にファミリーマートがあるので、ファミマのWi-Fiも繋ごうと思えば繋げられる感じですが、わざわざ利用するメリットは少ないように思います。
一人分のスペースは、例えるならば「図書館の自習室の席くらい」。
作業に必要なノートパソコンやマウスだけではなく、飲み物や資料など置ける余裕は充分にあるので、特に不自由さは感じないと思います。
飲み物やちょっとしたおやつ程度であれば、自席での飲食も可能です。
カウンターキッチンと休憩室
「ご飯をがっつり食べたい」「ちょっと一休みしたい」という場合、ワーキングスペースのすぐ隣りにあるカウンターキッチンや休憩室が利用できます。
お茶、紅茶、コーヒーなどはフリードリンク。
「ちょっとお菓子が食べたい」という時は、オフィスグリコ(一つ100円)もあります。
キッチンスペースには湯沸かしポットや電子レンジ、オーブントースター、冷蔵庫、ガスコンロ、洗い場などが揃っています。
1階にファミリーマートが入っているので、買ってきたお弁当を温めたり、カップラーメンを作ったりなどは、問題なくできそうですね。
「和」な応接室
入り口近くには和風の応接室があります。
ワークスペースや休憩室とは距離が離れているので、他の人に聞かれたくない内密な話もしやすくなっています。
畳に座って会議やミーティングを行なえるのは、何とも「京都らしい」の一言に尽きます。
イベントなどで1日中、占有されている場合もあるので、応接室の利用を考えている人は、カレンダーで利用できるかどうか確認しておくことをおすすめします。
予約や面倒な手続き無しで利用できる
小脇の営業時間は10時30分~21時30分。
予約制ではなく「都合の良い時間帯に来てOK」なので、初めてコワーキングスペースを利用する人にとっても行きやすいと思います。
利用の際には、会員登録や必要事項の記入などは無く「スタッフさんに小脇の利用の説明を受け、座る場所を決めて、料金を支払う」をすれば、すぐに作業できます。
スタッフさんの応対も「必要な時に声かけて下さいね」と言う感じで、詮索や積極的な声掛けなどはなく、年齢や性別、職業問わず、誰でも利用できそうな雰囲気なのが良かったです。
私が利用したのは平日13時~18時の約5時間。
ほとんどの時間帯は私とスタッフさんしかおらず、ほぼ貸し切り状態で、16~17時を過ぎた辺りから「Web関係の人かな?」と思う人が何人か利用していました。
スタッフさんによると「夜から利用者が増える」という話だったので、私のような「昼間からノマドワークで使う」というよりも、仕事終わりに訪れる人の割合が多そうです。
1日利用は1,000円
今回私はドロップイン利用(一日利用プラン)でノマドワークを行いました。
営業時間内の好きな時間を一日自由に利用できるプラン(途中の出入りOK)で、料金は1日1,000円。
支払いは現金のみ。領収書も発行してくれます。
大阪のコワーキングスペースは「2~3時間で500円」という所が圧倒的に多く、長時間利用のしづらさを感じていたので、1日1,000円で利用できるのは本当にありがたいです。
他にもバーチャルオフィスやロッカー利用が可能になる「月極会員利用(一ヶ月利用プラン)」や、有効期限1ヶ月の5枚つづりの「チケット利用」もできます。
まずは1日利用をしてみて「これからも定期的に利用しそうだな」と思えば、チケットを購入したり、月極会員になったりすれば良いかなと思います。
劇団の色濃いコワーキングスペース
コワーキングスペース小脇は「株式会社ペルペトゥーム」が運営しています。
ソフトウェア開発などを手掛けるWeb系の会社ですが、コワーキングスペース自体は「劇団色が濃いな」という印象を持ちました。
劇団のパンフレットが置かれていたり、公演チケットが購入できたり、演劇関係のイベントが開催されていたりするなど、他とは一線を画すように思います。
コワーキングスペースのスタッフさんに劇団関係者が多いのか、ワークスペースで聞こえてくる内容は「演劇」と「Web」が混在しており、なかなか興味深かったです。
最後に
今までコワーキングスペースには「異なる業種の人々がコミュニティを形成する場所」というイメージがありました。
その為、内弁慶でコミュ症な私は「コワーキングスペースという特殊な環境に馴染めるだろうか?」と、不安に思っていたのですが、予想を大きく裏切り、かなり居心地良く利用できました。
例えるならば、コワーキングスペースには「放課後、ほとんど人が居なくなった教室で一人勉強している感じ」「休日の大学の休憩室で、一人、課題のレポートを仕上げている感じ」と似たような雰囲気があります。
今回は京都に用事があり、たまたま利用条件が合った、こちらでノマドワーカーをしてみたのですが「人の居なさ加減」と「知り合いのシェアハウスにいるような適度なゆるさと緊張感」が良かったです。
「自分のペースで自分の作業ができる」
「一人だと集中力が続かないから、少し人の目があった方が良い」
「喫茶店やカフェだと、居心地が悪い」
……という時など、便利に活用できる場所です。
お世話になったスタッフさんからメッセージを頂いたので最後に紹介したいと思います。
ご利用ありがとうございます。
小脇は劇団関係者ばかりが使っている時もあれば、
プログラム用語ばかりが飛び交う日、キッチンが賑わう日、本当に静かな日・・と、
その日利用される方によって雰囲気が変わるスペースです。
お電話いただけましたら当日の混み具合等もお答えできますので、お気軽にご利用くださいませ。
小脇スタッフ K
今は大阪在住でなかなか京都まで来る機会が無いのですが、将来的に近場に引っ越すことになれば、色々な場面で活用しそうです。
(書いた人:昼時かをる)
【コワーキングスペース 小脇(Cowaki)】
〒600-8445
京都府京都市下京区岩戸山町440 江村ビル3F
TEL 075-276-6073
営業時間:10時30分〜21時30分(短縮営業あり)
休み:土日祝
「ノマドワーカー、はじめました。」では、ノマドワークで働く際に役立つ情報を紹介します。
まだまだ手探り状態なノマドワークな日々ですが、似たような環境で働く方のヒントになれるよう頑張ります。