花火大会を河川敷で見る時に、忘れてはいけないのが虫除け対策。
暑さ対策や熱中症対策には気を配っていても、意外と「河川敷は蚊や虫に刺されやすい」ことを毎年すっかり忘れて「足や腕をたくさん刺されてかゆい……」なんて経験をしたこと、ありませんか?
今回は赤ちゃんや小さな子どもにも使える「虫除け対策」と、蚊に刺された時の対処法についてまとめてみました。花火大会へ行く際の準備の参考になれば幸いです。
虫除け対策で必須な持ち物
- ディート不使用の虫除けスプレー
- 虫除けシール
- 虫除けリング
- ハッカ油など虫除け効果ありなハーブでオリジナルスプレーを作る
- 蚊取り線香・虫除けキャンドルは使う場所に注意
- 薄手のパーカーやストールは寒さ対策にも
- 汗を拭く用のタオル
ディート不使用の虫除けスプレー
多くの虫除けスプレーには「ディート(化学名:ジエチルトルアミド)」と呼ばれる成分(昆虫忌避剤)が配合されています。
蚊やブヨ(ブユ)、ダニなど、血を吸うタイプの虫に対して効果が高く、直接肌に付けるタイプの虫除け商品に使われることが多いです。
ディートは「人体に重大な影響を及ぼすことは無い」と言われますが「まれに皮膚炎や神経障害を起こす」という報告もあり、諸外国では子どもへの使用について厳しい規定が設けられている所もあります。
虫除けスプレーの注意書きに
・6か月未満の乳児には使用しないでください。
・6か月~2歳未満は1日1回、2歳~12歳未満は1日1~3回を目安に使用してください。
と書かれているのは、諸外国の規定に基づいて、日本も注意の改定が行なわれた為です。
配合の有無は、有効成分に「ディート」が有るか無いかで判断ができます。
「虫除け成分●%配合」と書かれた商品があれば「ディートが100ml中●ml配合されている」という感じです。
ほとんどの虫除けスプレーにディートが配合されている為、赤ちゃんや小さな子どもには使えませんでしたが、最近では年齢問わず使える「ディートフリー」の虫除けスプレーも出てきました。
虫よけキンチョールDFは、名前通りディートを使っていない日本初の虫除けスプレー。
有効成分として「イカリジン」を配合しています。
ディートよりも副作用や刺激が少なく、虫除けスプレー独特のニオイが無いのがメリットです。
イカリジンは2015年3月に日本の厚生労働省から初承認が下りた製剤なので、今後は更にディートフリーで赤ちゃんや小さな子どもにも安心して使える虫除けスプレーが登場しそうですね。
虫除けシール
虫が苦手な天然ハーブの精油を染み込ませたシールを衣服に貼ることで、虫を寄り付きにくくさせます。ディート不使用で年齢問わず使えます。
持続時間は商品によっても異なりますが、上記の「虫くるりん シールタイプ」の場合は、約6時間。
花火大会が始まる前の場所取り時から衣服や持ち物の何ヶ所かに貼っておけば、帰りまで効果が持続してくれるのは便利ですね。
汗をかいたり、水に濡れたりしても効果は変わりませんが、どうしても剥がれやすくなるので、見えにくい部分に貼った時は、こまめに貼ってあるかどうか確認すると安心です。
虫よけシールは原材料が「天然ハーブの精油(シトロネラ、ユーカリなど)」なこともあり「使ったけど全然効果がない」という意見も。
「虫除けスプレーがこまめに使えない」「赤ちゃんや子ども向けに、安全性の高いものを使いたい」という時に併用してみることをおすすめします。
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虫除けリング
虫除けシールと同様に、天然植物から抽出した忌避剤を使用した虫除け商品です。
手首や足首に付けるだけでOK、汗をかいたり水に濡れたりしても大丈夫という手軽さが魅力的。
持続時間は商品によって差があり、8時間~1ヶ月ほど。
1回限りの使い捨てとしては値段の高さが気になる所です。
1本のリングで半径約20~30cmの範囲に効果があるので、手首に付ければ腕周り、足首に付ければ足回りの虫除けになります。顔や首はカバーできないので、スプレーやシールと併用がおすすめ。
ハッカ油など虫除け効果ありなハーブでオリジナルスプレーを作る
- ハッカ
- シトロネラ
- レモングラス
- レモンユーカリ
- ローズマリー
- ラベンダー
- ローズゼラニウム
- カモミール
- ティートゥリー
など、虫除け効果があるハーブを使って手作りスプレーを作る方法もあります。
商品化された虫除けスプレーをより効果は劣りやすいですが「子どもにも安心して使える」「自分の好きな香りで作れる」のが良いですね。
用意するものは「精油、エタノール、水、スプレー容器」。
スプレー容器に適量を加えて混ぜるだけで完成します。
詳しい作り方は「虫除けスプレー 手作り」などで検索して下さい。
最近は植物由来の成分だけで作られたスプレーも人気があります。
▲パーフェクトポーション アウトドアボディスプレー50ml
こちらの商品はエタノールやコウスイガヤ油、セイヨウハッカ油、エンピツビャクシン油、ユーカリ葉油、スパイクラベンダー油、ティーツリー葉油などが使われています。
蚊取り線香・虫除けキャンドルは使う場所に注意
虫除けの定番「蚊取り線香」や「虫除けキャンドル」はアウトドア時の必需品ですが、花火大会の時に持って行くのはちょっと不向きです。
人が密集している場所で使うと、火の取り扱い方に注意が必要になりますし、独特のニオイが周りの人に迷惑になる場合があります。
蚊取り線香や虫除けキャンドルは、人気がまばらな場所で使うことをおすすめします。
薄手のパーカーやストールは寒さ対策にも
虫に刺されない為には「肌を露出しない」のが一番。
薄手のパーカーを着たり、ストールで覆ったりするのも効果的です。
河川敷は意外と冷えることが多々あるので、防寒対策にも使えますね。
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汗を拭く用のタオル
蚊は汗に寄ってくるので、汗をかいたらこまめに拭きましょう。
タオルや大判のハンカチは汗拭き、防寒、簡単な座布団など、様々な用途で使えるので、何枚か持って行った方が良いです。
蚊に刺された後の対処法
虫除け対策を万全にしても、やはり蚊に刺される時は刺されます。
蚊に刺された時は
- 刺された場所を冷水で洗って清潔にする
- 保冷剤や冷たい飲み物で冷やして、炎症を広げない
- 虫刺され薬を塗る
で、なるべく刺された部分をかかないように、手早く処置をすることで、治りを早くします。
「虫除けスプレーはあるけど、虫刺され薬、かゆみ止めが無い」なんてことは、結構良くあるので、忘れずに持って行きましょう。