台湾で美味しいものを食べ歩いても、持って帰れないものが多いので、台湾旅行の際は「食べたいもの」と「お土産として持って帰りたいもの」を分けて考えておくと良いです。
台湾のお土産と言えば「パイナップルケーキ(鳳梨酥)」「ドライフルーツ」「カラスミ」「紹興酒」が定番です。
台湾へ行く日本人観光客は年々増えることで、やはり気になるのが「お土産、前回や他の人と被らないか?」という心配。
今回は「女子向けで、定番を抑えながらも、他の人とあまり被らなそうなもの」「台湾でしか買え無さそうなもの」という目線で、台湾お土産を選んでみました。
前回の台湾旅行で買ったお土産はこちら。
独断と偏見で選ぶ!自分用に買った台湾お土産8選
ご当地マスキングテープ
日本だと意外とチャイナテイストっぽいマスキングテープを見かけないと思いませんか?
台湾でもマスキングテープは人気で、雑貨屋さんや各史跡のお土産コーナーに色々な柄のマスキングテープが売られています。
値段は1つ100元(300~400円)も行かない手頃な値段なので、ちょっとしたお土産にぴったりです。
▲有名史跡が柄になったマスキングテープ(林百貨店)
▲八家将と剣獅のマスキングテープ(安平古堡)
八家将とは、中国の福建省や広東省の民間信仰で、主神を守る8人の武将のこと。
「甘将軍」「柳将軍」「范将軍」「謝将軍」「春将軍」「夏将軍」「秋将軍」「冬将軍」がおり、それぞれ厄払いや魔除け、福を招くなどのご利益?があります。
剣獅は「剣を加えた獅子」のこと。
日本の狛犬やシーサーと同様に「魔除け、厄除け」の意味があります。
安平の家々や門には剣獅が掲げられており、色々な姿の剣獅を見られます。
台湾茶
台湾でのお茶の栽培は、中国本土よりも遅く17世紀頃に本格化したと言われます。
台湾茶が大きく発展を遂げた時代としては、日本統治時代も挙げられます。
製茶を奨励。品種開発や機械の発達、茶葉教育、販売にも力を入れました。
お茶専門店やお土産売り場へ行くと、日本で見かける中国茶よりも多種多様なお茶が売られています。
今回は林百貨店(台南市)にて「文山包種茶」「阿里山高山茶」「正梨山高山茶」を購入。
お茶に産地(山)が記載されているのは、品質が良い証拠なのだとか。
さすが百貨店。品質の良い物を取り扱っていますが、その分結構、良い値段しました。
日本ではあまり見慣れない「包種茶」「高山茶」について紹介します。
▲35年物の包種茶。冷やすとキリッとしてより美味しい。
【包種茶】
清茶(緑茶)と呼んだ時期もあるほど、緑茶に近い味わいの中国茶。
低発酵茶なので味はさっぱり飲みやすく、ブレンドにも適しているので花類を混ぜた「花茶」も多いです。
台湾北部の文山や坪林産が有名。
パッケージにある「陳年老茶」とは、製茶後1〜2年に数回乾燥と焙煎を繰り返して、10年を超えた熟茶のこと。いわゆる「ヴィンテージティー」です。
1881年に福建省の同安茶商「源隆号」の呉福老が台湾に渡って製法を始めます。
名前の由来は、清朝末期に台湾の烏龍茶を少量ずつ紙に包んで、中国福州に持ち込み「包種茶」と称したことから。
本格的な品種改良や販売がなされたのは日本統治時代になってからのことです。
【高山茶】
標高1,000~2,000mの地域で栽培されたお茶のことを、まとめて「高山茶」と呼びます。
梨山と阿里山の高山茶が有名です。
発酵度は包種茶よりも低めの青茶。
よりさっぱりとした口当たりで、芳醇な香りが特徴的です。
「超級」は「最上級」の意味。要は「高いお茶」ということ。
参考文献
布小物
台南は布小物や帆布バッグのお店が多い地域です。
上記のポーチやパスポートケースを購入したのは「la yoo(ラ・ヨー)」という、手作り小物やバッグなどを製作・販売しているお店。
日本や台湾のガイドブックにも、度々紹介されている人気店です。
ハンドメイド商品ですが、値段はそんなに高くありません。
年齢性別問わず使えそうな落ち着いたデザインで、作りもしっかりしているので、長いこと持ち歩けそうな所が気に入りました。
孔子廟から府中街(観光客向けのお店が多い通り)へ入り、しばらく歩くと右側に看板があるので、看板通りに歩いて行くとお店があります。日本語は通じませんが、英語なら何とか意思疎通ができそうな感じ。
【余談】
「台湾っぽい柄(花柄や中華装飾)を使った小物が欲しい」と思っても、本当に全然見当たりません。観光客向けのお土産店を何軒か巡って、ようやく数点見付かるレベルです。
台湾料理のレシピ本
日本だと意外と見付からない台湾料理のレシピ本。
台湾語が分からなくても、写真と漢字表記で何とか作れるので「自宅でも台湾料理を再現してみたい」と思う人は、1冊買っておいて損はないです。
日本の書店と同様に中身は立ち読み可能なので「自分が作ってみたい」と思うようなレシピが多く載っているものを選んでみると良いです。
全く意味が分からない単語が出てきても、Googleの手描き入力を使って書いて検索すれば、何の食材か分かるので、購入するまでのハードルはグッと下がります。
【余談】
日本の料理本もかなり多く翻訳されて出版されている為「あ、これ良さそう」と手にとった本が、日本で読んだことのある料理本なことも少なくありません。
料理研究家の栗原はるみ(台湾表記:栗原晴美)さんの本も数多く翻訳されていたので、日本で人気の高い本は、台湾でも売られている可能性が高いです。
福義軒のお菓子
巧克力奶酥(チョコレートの厚めクッキー、スコーン)
黒芝麻脆餅(黒ゴマのサクサクしたビスケット)
糙米消化餅(玄米のクラッカーまたはビスケット)
芝麻蛋捲(ゴマのエッグロール)
……翻訳は定かではありませんが、見た目通りのお菓子です。
「福椒蘇打餅」というコショウが効いたクラッカーも人気。
福義軒は台湾で有名なお菓子メーカー。
嘉義にしか店舗がなく、買うのに行列ができるほど。
映画『KANO』の聖地巡礼を行なう際にでも、立ち寄ってみると良いのではないでしょうか。
「簡易包装が売り」の一つで、箱詰めに入っている商品は少ないです。
特に蛋捲系は非常に壊れやすいので、取り扱いには本当に注意して下さい。
ネットショッピングもありますが「地域:台湾島」とあるので、海外発送はできなさそうです。残念。
薬膳食材
台湾にとって「漢方」や「薬膳」は、日本よりも身近な存在で、漢方薬店や市場で気軽に購入できます。
女性向けなのが、生理不順、冷え性、貧血などの女性特有の症状に効く「四物湯」。
滋養強壮、デトックス、解熱などに効く「仙草」など。
鍋に漢方食材と水を入れて煮出してそのまま飲んだり、骨付きの鶏肉や豚肉と味付け調味料を入れて湯(スープ)にして食べたりするのが一般的です。
においや味は結構独特ですが、漢方薬でありがちな苦味や渋味は全くないので「こういう物だ」と思えば、何とでも口にできます。
▲仙草薬膳鶏湯(仙草を使った鶏の薬膳スープ)
▲洛神花茶(ローゼルティー)
洛神花はハイビスカスとよく似た植物で、ビタミンCや鉄分、ミネラルを豊富に含みます。
女性の美と健康に欠かせない成分が、ぎゅっと詰まっていますね。
砂糖漬けや飲み物、ジャムにして食べられます。
今回は無難にお茶にしてみましたが、味は酸っぱく、ちょっと甘め。
どことなく梅干し番茶に近いような感じもある、不思議な味わいです。
ちなみに洛神花は、日本統治時代(1910年)に、日本人がシンガポールから持ち込まれた植物らしいです。ここにも日本の影響が!
無痕掛勾
ガラスや壁など平らな所に貼り付けることで、色々な物が引っ掛けられるアイテムです。
後ろのシールを剥がして、水を付けて壁に貼ると、表面張力でくっつくので、釘やピンを打ったりできない壁にも使えます。
大きさによって重量制限がありますが、キーホルダーや小物類をちょっと引っ掛けるくらいであれば問題なし。
夜市で購入。絵柄に描かれている文字からして、元々は韓国製みたいです。
【余談】高雄国際空港から荷物が送れない!?
高雄国際空港には、鳳凰航空貨運(PINOY)という宅配業者があります。
持ち込み手荷物品で重量制限に引っ掛かったお土産類を日本宛に送ろうと思ったのですが「日本行きは取り扱っていない」と断られてしまいました。
台湾から中国大陸への配送に重きを置いているのは知っていましたが、事前に「高雄国際空港から日本宛に荷物が送れる」と聞いていたので、かなり驚きました。
結局、現地の友人に頼んで、後日別送してもらいましたが、お土産の買い過ぎには本当に要注意です。
(書いた人:昼時かをる)
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